专利摘要:
生理又は細胞液を患者に供給するために使用される点滴管セットに閉じ込められたガス又は空気を除去する。通気弁組立品は、使い捨ての液移送セットに取り付けてもよいし、それに組み込んでもよい。液移送セットは、液加温器とともに用いられ、点滴液を患者に与える。通気弁組立品は、液入口、ガス出口、および液出口を有するハウジングを備える。ガス出口はハウジングの上部に位置し、また液出口はハウジングの底部に位置する。液入口は、ハウジングの側底部に位置する。上方密封部と下方密封部を有するアクチュエータ浮きが、ハウジング内にある。ハウジング内でアクチュエータ浮きは、上方位置と下方位置に移動自由である。アクチュエータ浮きが上方位置にある時、上方密封部がガス出口を閉じる一方、液出口は開かれている。アクチュエータ浮きが下方位置にある時、下方密封部が液出口を閉じる一方、ガス出口は開かれている。
公开号:JP2011509807A
申请号:JP2010544352
申请日:2009-01-23
公开日:2011-03-31
发明作者:エリック アンデルセン;ルネ ロバート;ゲーリー サール;ヴィンセント ウォルドロン
申请人:スミス メディカル エーエスディー インコーポレーテッド;
IPC主号:A61M5-36
专利说明:

[0001] 本発明は、生理又は細胞液を患者に供給するために使用される点滴管セットに閉じ込められたガス又は空気を除去する装置に関する。]
背景技術

[0002] 生理又は細胞液を患者に与える際には、液中の異物粒子とガス泡又は空気塞栓を除去しなければならない。従来技術では、液をフィルタに通してから患者に与えている。]
[0003] 1つの従来技術のフィルタが米国特許第4662906号に開示されている。このフィルタの構造は、まず液中に渦流を導入することによりガスを液から分離する。そして、液から分離されたガス泡は、疎水性膜により一部が形成されたチャンバへと移される。その結果、膜を通してガスは大気へ出てゆく。それから液は、消泡剤により処理された消泡スポンジに通される。これにより、残余ガスも液から分離される。残余ガスはスポンジ材から貯蔵容器内の円筒要素へと出てゆき、そしてチャンバへと上り、疎水性膜を通過して大気へ出る。]
[0004] 本出願の譲受人に権利譲渡された他の従来技術のフィルタが、米国特許第4900308号に開示されている。このフィルタはプレナムを有していて、プレナムは液の下降速度が液中に形成されたガス泡の上昇速度より小さくなるような十分な大きさである。疎水性膜がプレナムの上部を覆っていて、したがって、ガスがプレナムの上部へと上昇する際にガスは液から分離し、そしてガスは疎水性膜を通して大気へ出る。この装置は、液の下降流速度が除去すべきガス泡の液中上昇速度より小さいという現象に依拠している。したがって、ガスの大気への放出や液の患者への投与に関しては、制御手段がないのである。米国特許第4900308号の開示内容は、参照により本出願に組み込まれる。]
[0005] 本出願の譲受人に権利譲渡された他のガス除去装置が、米国特許第5707431号に開示されている。米国特許第5707431号のガス除去装置では、円柱形チャンバ内中央に円筒形フィルタが配置されていて、チャンバがフィルタにより半径方向において2つの部分に分けられている。液入口の配置は、渦流を発生させるよう流入液が接線方向においてチャンバの外側部分に向けられ、そして渦流がフィルタを通る液の流れにより止められるように設定される。渦運動は液中のガスを液から分離し、そしてガスはチャンバの外側部分の上部へと上昇する。チャンバの上部は疎水性膜により覆われており、疎水性膜がガスをチャンバから大気へ出す。浮きの形をした遮断弁が底端を有していて、装置内に十分な液が存在する時にこの底端は液流出部に係合する。したがって、米国特許第5707431号の装置では、液中のガスを液から除去するために、フィルタを使って円柱形チャンバを半径方向において2つの部分に分けることが必須である。米国特許第5707421号の開示内容は、参照により本出願に組み込まれる。]
課題を解決するための手段

[0006] 本発明の通気弁組立品は、使用後処分可能な点滴管セットにおける使用のために設計されており、また使用に適合させられている。点滴管セットは、生理液加熱器、例えば本発明の譲受人が販売する「H−1025、H−1200、H−1000 High Flow Blood and Fluid Level 1」の加温器システムのいずれかひとつ、に接続される。通気弁組立品は従来の使い捨てユニットに付加され、点滴液中の空気塞栓やガスが患者に与えられるのを防ぐことにより特別レベルの保護を患者に提供する。]
[0007] 通気弁組立品は、弁体ハウジングを備える。弁体ハウジングは、その側部に液入口を有し、その上部にガス出口を有し、またその底部に液出口を有する。アクチュエータが弁ハウジングのチャンバ内に配置されている。アクチュエータは、弁ハウジング内で自由に動けるような寸法に設計された浮きでもよい。浮きが中空の場合、浮力を大きくするために浮きを密閉してもよい。他の例として、浮きを所望の浮力を持つプラスチックなどの無垢材から形成してもよい。いずれの場合であっても、浮きは延長部又はシャフトが設けられた下方面を有する。シャフトの端部に、密封機構が設けられている。密封機構は、弁ハウジングの液出口に設けられた座部への密封的な係合を可能にするボール、球、あるいは他の形状でもよい。浮きの上部面に、延長部又は上方シャフトが設けられている。上方シャフトの上部に、密封機構が設けられている。この密封機構も、弁ハウジング上部のガス出口に設けられた上方座部への密封的な係合を可能にするボール、球、あるいは他の形状でもよい。疎水性膜がガス出口を覆っている場合、この上方密封機構はなくてもよい。上方密封機構を疎水性膜と共に使用する場合、膜への液の流れが遮断されるため、膜の有効寿命が延びる。疎水性膜をぬれた状態で使用するにつれて、膜の通気性能が落ちてゆく。]
[0008] 弁ハウジングと浮きの寸法は、ハウジングのチャンバがある量の液で満たされると、浮きが直ちに上昇するように設定される。浮きは上方位置まで行き、そこでは大気とハウジングのチャンバとの間の流体連通路を閉じる又は遮断するために、浮きの上方密封部が空気出口座部に係合する。その時、浮きの下方密封部は液出口座部から十分に離れていて、ハウジング内の液は邪魔されることなく液出口の外へと流れる。この状態はハウジングのチャンバに十分な量の液がある限り続くのであって、浮きは浮かんだ位置にあり、したがって液出口とハウジングのチャンバとの間の液路が開かれており、一方この時ガス出口は閉じられている。]
[0009] 空気などのガスがハウジング内に入ると、ガスが液より軽ければ、ガスはガス泡を形成し、液の上面まで浮き上がる。十分な量のガスがハウジングのチャンバ内に溜まると、液が浮力を与えながら浮きを支えることがもはやできなくなるところまで、チャンバ内の液の量が減ることになる。その結果、浮きが下方位置へと落下又は移動し、そこでは液の患者への流れを遮断するために、浮きの下方密封部が液出口座部に係合する。同時に、ガス出口が開かれて、ハウジングのチャンバ内に溜まったガスが大気へ放出される。ハウジング内のガス又は空気の量が浮きの上方密封部をガス出口の座部に対して非係合となすようなものである限り、ハウジング内のガスが大気へ放出される。ハウジングのチャンバへの追加的液の流入に起因してチャンバ内のガスが所定量まで減少すると、浮きが再び上昇し、その下方密封部が液出口に対して非係合となり、患者へと液が出される。ガス又は空気が導入されることなく十分な液がハウジング内に流入すると、浮きがその上方位置に移動し、大気からハウジングのチャンバへの空気の逆流入を防ぐために浮きの上方密封部がガス通気孔を塞ぐ。]
[0010] したがって本発明の通気弁組立品の動作は、液加温器に電力が供給されているか否か、すなわち、液加温器がオンになっているか否かとは無関係である。むしろ、本発明の通気弁組立品の動作は、ハウジング内の液の量やガス/空気の量と、浮きの密度、ハウジングのチャンバ内の液に対する浮きの浮力、液の粘度、およびハウジングのチャンバ内の液の量に応じたハウジングに対する浮きの位置決めとの関係に依存する。浮きの性能や動作は、方位、すなわち、通気弁組立品が垂直方位にてシステムに取り付けられていることに依存する。]
[0011] したがって本発明は、点滴液を与えられている患者にガスが入るのを防ぐ装置である。この装置は、ハウジングを備える。ハウジングは、点滴液をハウジング内に流入させる入口、ガスをハウジングから逃がすガス出口、および点滴液を患者に供給する液出口を有する。装置は更に、ハウジング内で移動可能なアクチュエータを備える。アクチュエータは上方端と下方端を有していて、ガス出口を封止するために上方密封手段が上方端に設けられ、液出口を封止するために下方密封手段が下方端に設けられている。装置のハウジングは、縦空間を有する。この縦空間はアクチュエータが少なくとも上方位置と下方位置との間で動くことを可能にし、上方位置では上方密封手段がガス出口を封止する一方液出口は開かれており、また下方位置では下方密封手段が液出口を封止する一方ガス出口は開かれている。所定量のガスがハウジング内に入ると、アクチュエータが下方位置に移動し、下方密封手段が液出口を封止する一方ガス出口が開かれてハウジング内のガスを逃がす。]
[0012] 本発明は、液加温器にも指向する。液加温器は、ヒータ、患者に与えるべき点滴液を収容する少なくとも1つの容器、および点滴液をヒータに送るための液連通路を備える。ヒータにより温められた点滴液がガス除去装置に供給され、そこで温められた点滴液からガスが除去される。ガス除去装置は、ハウジングを備える。ハウジングは、点滴液をハウジング内に流入させる入口、ガスをハウジングから逃がすガス出口、および点滴液を患者に供給する液出口を有する。ガス除去装置は更に、ハウジング内で移動可能なアクチュエータを備える。アクチュエータは上方端と下方端を有する。アクチュエータの上方端は、ガス出口を封止するための上方密封部を備える。アクチュエータの下方端は、液出口を封止するための下方密封部を備える。アクチュエータは上方位置と下方位置との間で動くことが可能であって、上方位置では上方密封部がガス出口を封止する一方液出口は開かれており、また下方位置では下方密封部が液出口を封止する一方ガス出口は開かれている。ハウジング内のガスが所定量まで増えると、アクチュエータが下方位置に移動して液出口を封止する一方ガス出口を開いてハウジング内のガスを大気に出す。]
[0013] 本発明は更に、液移送管の使い捨てセットに関する。このセットは、点滴液を受ける少なくとも1つの容器に接続可能な第1管、この管に設けられ、この管を流れる点滴液に熱を移動するための熱移動部、および点滴液を放出する出口部を含む。使い捨てセットは更に、ハウジングを備える。ハウジングは、前記管の出口部に接続されて点滴液を受け取る入口、ガスをハウジングから逃がすガス出口、および点滴液を患者に供給する液出口を有する。このセットは更に、ハウジング内で移動可能なアクチュエータを備える。アクチュエータは上方端と下方端を有していて、上方端はガス出口を封止するための上方密封部を備え、また下方端は液出口を封止するための下方密封部を備える。アクチュエータは上方位置と下方位置との間で動くことが可能であって、上方位置では上方密封部がガス出口を封止する一方液出口は開かれており、また下方位置では下方密封部が液出口を封止する一方ガス出口は開かれている。ハウジング内に所定量のガスがあると、アクチュエータが下方位置に移動して液出口を封止する一方ガス出口を開いてハウジング内のガスをハウジング外に出す。]
[0014] 上記のアクチュエータは、浮きの形でもよい。]
図面の簡単な説明

[0015] 添付の図面と連係した本発明の以下の説明により、本発明が明らかとなり、また本発明が最も良く理解される。
液加温器と従来の使い捨てユニットの従来技術図である。
液加温器に組み付けられた本発明の使い捨て液移送セットに統合された本発明の通気弁組立品を示す図である。
本発明と共に使用されると、点滴液中のガス又は空気が患者に与えられるのを防ぐ追加的な安全特徴性を発揮する空気検出器である。
本発明の通気弁組立品の組立後の等角投影図である。
本発明の通気弁組立品を構成する種々部品を示す分解図である。
本発明の通気弁組立品を示す断面図である。
液出口を閉じて患者へ向かう液流を阻止する状態にある本発明の通気弁組立品を示す図である。
液出口を開いて患者への液投与を可能にする状態にある本発明の通気弁組立品を示す図である。]
実施例

[0016] 図1を参照すると、そこには従来技術の液加温器、例えば本出願の譲受人が製造する「システム1025」、が示されている。液加温器は符号2で示されていて、中央部4を含む。分解図6aに一部が示された熱交換器6を流体的に加熱するヒータを、中央部4は内蔵する。熱交換器6は、点滴管セットなどの液移送使い捨てセット8の一部である。このセット8は、それぞれ貯蔵袋12aと12bへの接続のために使用される袋スパイク10aと10bを含む。貯蔵袋12aと12bは、液容器と呼んでもよい。液容器には、患者への点滴用の血液や塩水あるいは他の良く知られた液体などの細胞又は生理液が入っている。液容器からの液が熱交換器6を流れると、液は加熱される。管14を介して、加熱された液は点滴液として患者に導入又は与えられる。管14は、患者に挿入されるカニューレへの接続用の従来のルアー端を持つ。点滴液に含まれる微粒子を除去するために、フィルタ16が使い捨てセット内に設けられている。図1に示される使い捨てセットや液加温器の先行モデルは、本発明の譲受人に権利譲渡された米国特許第4759749号に開示されている。米国特許第4759749号の開示内容は、参照により本出願に組み込まれる。図1に示される熱交換器とその動作は、米国特許第4878537号、米国特許第5063994号、および米国特許第5097898号に説明されている。米国特許第4878537号、米国特許第5063994号、および米国特許第5097898号の開示内容は、参照により本出願に組み込まれる。] 図1 図6a
[0017] 図1のものと類似の液加温器が、図2に示される。図1の要素と同じ要素には、同一の符号を付す。図2の液加温器に、本発明の使い捨てセット18が図示されている。使い捨てセット18は、それぞれ液袋又は容器12aと12bとの間で液連通路を形成するためのスパイク20aと20bを有する。更に、熱交換器6が液加温器に設置されている。加熱水が熱交換器6を流れて、熱交換器を流れる点滴液を加温する。] 図1 図2
[0018] 本譲受人の従来技術の液加温器を本発明のためにここで説明してきたが、本発明の通気弁組立品を高速流液加温器といった他の加温器に用いてもよいことを理解すべきである。]
[0019] 熱交換器6から加熱された液や点滴液を受けるために、本発明の使い捨て液移送セット18に本発明の通気弁組立品22が付加される。通気弁組立品は、どういうわけか管や液流に入り込んでしまった除去しなければならない空気などのガスを除去する。それは、このようなガスポケットが空気塞栓として患者に注入されると、患者に害を与える可能性があり、また患者に死をもたらす可能性すらあるからである。通気弁組立品からの出力は、空気検出器24に接続される。空気検出器24は、点滴液中の空気の存在について凡長性の検査を行う。その出口は管14の形であって、前述のように管14は患者に挿入されるカニューレに接続され、液が患者に注入されるようになっている。]
[0020] 図3は、空気検出器の図である。患者に注入すべき液に存在する可能性がある空気塞栓を検出するために、空気検出器を用いてもよい。空気塞栓の検出が行われるチャンバが、符号26で示される。本発明において、チャンバ26は、本発明の通気弁組立品の出口から管28を経由して液を受ける。] 図3
[0021] 図4aと図4bを参照すると、そこには本発明の通気弁組立品22が示されている。通気弁組立品22は、弁本体又はハウジング30を有する。本実施例において、弁本体又はハウジング30は、細長いチャンバである。このチャンバは、ほぼ長方形の側部と、正方形の上部と底部を有する。これら上部と底部は、じょうご形状である。上部又は上面は符号30aで示され、下方に傾斜した底面は符号30bで示される。液入口32が本体30の下部に位置している。液入口32は、加熱された点滴液をハウジング30内に流入させる。上部30aには空気又はガス出口34が設けられていて、これにより空気又はガスがハウジング30から大気へ排出される。図4bに最も良く示されるように、ガス出口34は、上部30aと一体形成されたその出口首部と共に、ガス出口又は上方座部34aを収容している。この座部34aは、ガス出口34内に嵌まり込んでいる。ガス出口座部34aは、案内部を構成すると共に、ガス出口34の開口部を閉じる又は封止するために密封部材が着座する座部を形成する。] 図4a 図4b
[0022] 液出口36が、ハウジング30のじょうご形状の下部から延びている。液出口36は、ハウジング30のチャンバ内の点滴液を患者に向けて出す。図4bに最も良く示されるように、液出口36は噴出口36aを含む。噴出口36aは、ハウジング30の下方じょうご部から延びた下方首部36bに接続される。図5に最も良く示されるように、ハウジング30のじょうご形状の下部30bにより、ハウジングのチャンバ内に溜まった液が噴出口36aに直接注がれる。液出口36は、噴出口36aと首部36bに嵌め込まれた下方座部36cを含む。液出口36は、対応する下方密封部材により、閉じられ又は封止される。] 図4b 図5
[0023] 図4bに最も良く示されるように、浮き38として形成されたアクチュエータが、本体30のチャンバ又は内部空洞内に、移動可能に配置されている。浮き38は、本体30のチャンバ内で容易に動けるような寸法である。図4aと図4bに示される実施例では、浮き38は、縦軸に沿った長方形の側部と正方形の上部38aと底部38bを持つ本体を有する。シャフト42が、浮き38の底部38bから延びている。シャフト42の先端に、密封機構が取り付けられている。密封機構は、液出口36の下方座部36cへの密封的な係合を可能にするボール、球40、あるいは他の適当な形状でもよい。浮き38の上部38aから上方シャフト46が延びていて、上方シャフト46の先端に上方密封機構が取り付けられている。上方シャフト46における密封機構もまた、ガス出口34の上方座部34aへの密封的な係合を可能にするボール、球44、あるいは他の形状でもよい。図4bでは浮き38から外されて描かれているが、実際には上部38aや底部38bは浮き38に溶着され、浮き38の一体的な一部を構成していて、したがって浮き38は完全に密閉され、その内部空洞や密度はハウジング30のチャンバ内の液面が所定レベルへ上がるとチャンバ内で浮き38が上昇するように設定されている。] 図4a 図4b
[0024] ハウジング30と浮き38の断面は、図4aと図4bに示されるものと異なる形状でもよいことを理解すべきである。ハウジングを取り付けるべき装置表面や部分上で利用できる空間に合う形であれば、ハウジングと浮きの断面は例えば正方形、長方形、円形、D字形、その他形でもよい。留意すべきことは、浮きのアスペクト比(高さと比べた最大幅)が浮きの軌道を適宜に定める上で必要であり、したがってそれが重要であるという点である。] 図4a 図4b
[0025] 図5を参照すると、そこには完全に組み立てられた本発明の通気弁組立品が示されている。図示されるように、アクチュエータ浮き38は、ハウジング30内に配置されていて、ハウジング30のチャンバ内で縦方向に動けるような寸法に設定されている。図示の上方シャフト46は浮き38の縦軸に沿って延びており、一方下方シャフト42はハウジング30の縦軸から外れていて、液出口36の縦軸に合わせられている。したがって、浮き38がその上方位置へ移動する際に、浮き38の上方密封球44が通気案内部34aにより可動な状態で案内される。浮き38がその下方位置へ移動する際に、浮き30の下方密封球40が液出口案内部36cにより可動な状態で案内される。浮き30がその上方位置にまで完全に移動すると、案内部34aにより案内された上方密封球44が上方座部34cに完全に着座もしくは密封的に係合して、座部34cの開口部を塞ぎ、したがって通気出口34を閉じ又は遮断し、大気からハウジング内への空気の逆流を阻止する。その時あるいは、ハウジング30のチャンバの寸法に対する浮きと上方シャフトと下方シャフトの寸法に応じたそれ以前の時点で、液出口は開かれる。同様に、浮き30がその下方位置まで移動すると、下方密封球40は下方案内部36cにより案内され、下方座部36dに密封的に係合して、下方座部36dの開口部を塞ぎ、したがって液出口36を閉じ又は遮断する。通気案内部34aと液出口案内部36cは、円形の部材又はスリーブでもよく、最低三つの特徴を有する。すなわち、通気案内部34aと液出口案内部36cは、それぞれが上方シャフト46と下方シャフト42の軌道を定める案内として働く。また、断面において、通気案内部と液出口案内部は車両の車輪に類似してもよく、案内特徴部分はスポークに類似してもよい。] 図5
[0026] 本発明の通気弁組立品において、液入口32を介した液のハウジング30内への進入は矢印46で示され、また通気出口34からのガス又は空気の放出は矢印48で示され、そして液出口36からの液の退出は矢印50で示される。]
[0027] 通気弁組立品の動作は、ハウジング30のチャンバ内の液に対する浮きの浮力、およびハウジング30のチャンバ内の空気の量と液の量との関係に基づく。このことは、図6aと図6bに示される。] 図6a 図6b
[0028] 図6aに示される如く、液又は点滴液は矢印46で示されるように液入口32を介してハウジング30のチャンバへ流入する。図6aにおいて、ハウジング30のチャンバへ進入した液又は点滴液の量は輪郭52で示され、一方ハウジング30のチャンバ内のガス又は空気の量は輪郭54で示される。ガス/空気は液より軽いので、空気はハウジング30のチャンバの上方部分に上がる。ハウジング30のチャンバ内の空気の量と点滴液の量との関係から判断して、アクチュエータ浮き38の密度およびそれとハウジング30のチャンバ内の空気と液の量との関係の双方に起因して液52は浮き38にその下方位置から上昇させるだけの浮力を与えられない。その結果、浮き38に取り付けられた下方密封部40は液出口36の出口座部36dに着座したままである。したがって、液出口36は遮断されたままであり、点滴液が通気弁組立品から出て患者に与えられることはない。その時、アクチュエータ浮き38、上方シャフト、下方シャフト、および取り付けられた密封機構の構成に起因して、上方密封球44がガス出口34の座部34cから離れた位置にある。このため、液がハウジング30のチャンバに流入するにしたがって、外郭54で示されるハウジング30内のガス又は空気は矢印48で示される如く大気へ放出される。] 図6a
[0029] 液入口32を介して点滴液が更にハウジング30のチャンバへ流入すると、液が空気やガスよりも重ければ、ガス/空気泡が液からにじみ出てきてハウジング30のチャンバの上方部分へと上り、そして開かれたガス出口34を介してガス/空気が大気へ出される。図6bにおける外郭52に示される如くハウジング30内に所定量の液があれば、ガスの量と液の量との関係および液に対するアクチュエータ浮き38の浮力により、アクチュエータ浮き38が上昇する。この状態は図6bに示されており、そこでは外郭52で示される液の量が外郭54で示される空気の量よりも多い。この場合、浮き38は上昇して、下方密封部40を液出口36の座部36dから離し、したがって液出口36が開き、ハウジング30のチャンバ内の点滴液が矢印50で示される如く液出口36から出てゆくことが可能になる。その時、浮き38が所定のレベルまで上昇し、空気に関しては少量のみがチャンバ内に残る状態では、上方密封部44がガス出口34の上方座部34cに密封的に係合して、ガス出口34を塞ぎ、大気からハウジング内への空気の逆流を阻止する。ハウジング30と浮き38の寸法および液に対する浮き38の浮力は、ガス通気口34が遮断される前にチャンバ内のほぼ全ての空気がチャンバから大気へ放出されるように設定される。] 図6b
[0030] 本発明の図6の実施例では、ハウジング30内の空気に対する液の相対的な量が浮き38をその下方位置へと降下させないレベルである限り、ガス出口34は閉じられたままである。上方密封部44を上方座部34cに対して非係合となす距離に渡って浮き38を下降させるようなレベルに空気の量が達すると、すぐにガス通気口34が再度開いてハウジング30のチャンバ内の空気を大気へ排出する。そして、ハウジング30のチャンバ内の空気がある量、例えば図6aに示される量、に達すると、液出口36が閉じられ、液やガスが液出口36から出て多分患者へと注入されることを阻止する。] 図6a
[0031] 本発明の通気弁組立品の他の特徴的構成によれば、ガス通気口34用の上方密封部44を除去してもよい。その代わり、ガス通気口の開口を覆うように疎水性膜を設ける。この特徴的構成が適しているのは、ハウジング30のチャンバの上方部分に残った少量の空気が液出口36へと下降し、そこから排出される可能性をほとんど生じさせないようなものにハウジング30と浮き38の相対的な寸法がなっていると判断される場合である。この特徴的構成では、一方向弁をガス通気口34に付加して、大気からハウジング30のチャンバ内への空気の逆流を阻止してもよい。]
[0032] 図3に関連して述べたように、更に下流の液連通経路の空気検出器が、点滴液に空気塞栓があるか否かについて、凡長性の検査を行う。もし空気塞栓があれば、加温器システムは電源が落ちる。] 図3
[0033] 本発明の通気弁組立品では、その動作がハウジング30のチャンバ内の液の量とガスの量との関係に依存する浮き38の位置の決定に基づく限り、外部電力を必要とすることなくそれは自動的に動作する。したがって、本発明の通気弁組立品の動作は、使用者にとって分かりやすく、しかも液加温器への電力供給の停止に影響されることがない。また、本発明の通気弁組立品は、液加温器への電力に損失があっても、動作を維持する。]
权利要求:

請求項1
点滴液を注入されている患者に空気が入るのを防ぐ装置であって、ハウジングと、前記ハウジングに設けられ、前記ハウジング内に前記点滴液が流入するのを可能にする入口と、前記ハウジングに設けられ、前記ハウジングからガスを出すガス出口と、前記ハウジングに設けられ、前記点滴液を前記患者へと出す液出口と、前記ハウジング内で移動可能であり、上方端と下方端を有するアクチュエータと、前記上方端に設けられ、前記ガス出口を封止する上方密封手段と、前記下方端に設けられ、前記液出口を封止する下方密封手段と、前記ハウジングに設けられ、前記アクチュエータが少なくとも上方位置と下方位置との間で移動することを可能にする縦空間とを含み、前記アクチュエータが前記上方位置にある時、前記上方密封手段が前記ガス出口を封止する一方前記液出口は開かれているように構成され、前記アクチュエータが前記下方位置にある時、前記下方密封手段が前記液出口を封止する一方前記ガス出口は開かれているように構成され、また前記ハウジング内において前記ガスが所定量に達すると、前記アクチュエータが前記下方位置に移動して、前記下方密封手段により前記液出口が封止される一方、前記ガス出口が開かれて前記ハウジング内の前記ガスを前記ハウジング外へ出すように構成される装置。
請求項2
前記アクチュエータが浮きを含む請求項1に記載の装置。
請求項3
前記液出口が座部を含み、前記下方密封手段が前記アクチュエータの下面から延びるシャフトに取り付けられた下方球を含み、そして前記アクチュエータが前記下方位置にある時、前記下方球が前記液出口の前記座部を塞ぐ請求項1に記載の装置。
請求項4
前記ガス出口が座部を含み、前記上方密封手段が前記アクチュエータの上面に取り付けられた上方球を含み、そして前記ハウジング内のガスの量が前記所定量未満であり、前記アクチュエータが前記上方位置にある時、前記上方球が前記ガス出口の前記座部を塞ぐ請求項1に記載の装置。
請求項5
前記アクチュエータが前記ハウジング内で自由に動ける本体を備え、当該本体はその上端から延びる上方シャフトとその下端から延びる下方シャフトを有し、前記上方密封手段が前記アクチュエータから離れた前記上方シャフトの端部に位置する第1の球形密封部を含み、前記下方密封手段が前記アクチュエータから離れた前記下方シャフトの端部に位置する第2の球形密封部を含み、前記ガス出口がガス出口座部とガス出口案内部を有し、前記ハウジング内において、前記ガスが前記所定量に達しており、前記アクチュエータが前記上方位置に移動する時に、前記ガス出口案内部は前記第1の球形密封部を前記ガス出口座部へ案内し、また前記液出口が液出口座部と液出口案内部を有し、そして前記アクチュエータが前記下方位置に移動する時に、前記液出口案内部は前記第2の球形密封部を前記液出口座部へ案内する請求項1に記載の装置。
請求項6
前記ガスが空気を含む請求項1に記載の装置。
請求項7
前記液が血液又は血液製剤を含む請求項1に記載の装置。
請求項8
前記浮きの動きが前記ハウジング内のガスの量と液の量との関係に依存するような所定の密度を有する前記浮きである請求項2に記載の装置。
請求項9
患者に与えるべき点滴液を収容する少なくとも1つの容器と、加温のための熱交換器に前記点滴液を移送する液連通経路を備えており、加温された前記点滴液がガス除去装置へ供給され、前記加温された点滴液中のガスが除去されるように構成される液加温器において、前記ガス除去装置が、ハウジングと、前記ハウジングに設けられ、前記ハウジング内に前記点滴液が流入するのを可能にする入口と、前記ハウジングに設けられ、前記ハウジングからガスを出すガス出口と、前記ハウジングに設けられ、前記点滴液を前記患者へと出す液出口と、前記ハウジング内で移動可能であり、上方端と下方端を有するアクチュエータと、前記上方端に設けられ、前記ガス出口を封止する上方密封部と、前記下方端に設けられ、前記液出口を封止する下方密封部とを含み、前記アクチュエータが上方位置と下方位置との間で移動できるよう構成され、前記アクチュエータが前記上方位置にある時、前記上方密封部が前記ガス出口を封止する一方前記液出口は開かれているように構成され、前記アクチュエータが前記下方位置にある時、前記下方密封部が前記液出口を封止する一方前記ガス出口は開かれているように構成され、また前記ハウジング内の前記ガスが所定量に達すると、前記アクチュエータが前記下方位置に移動して、前記液出口が封止される一方、前記ガス出口が開かれて前記ハウジング内の前記ガスを前記ハウジング外へ出すように構成される液加温器。
請求項10
前記アクチュエータが浮きを含む請求項9に記載の液加温器。
請求項11
前記液出口が座部を含み、前記下方密封部が前記アクチュエータの下面から延びるシャフトに取り付けられた下方球を含み、そして前記アクチュエータが前記下方位置にある時、前記下方球が前記液出口の前記座部を塞ぐ請求項9に記載の液加温器。
請求項12
前記ガス出口が座部を含み、前記上方密封部が前記アクチュエータの上面に取り付けられた上方球を含み、そして前記ハウジング内のガスの量が前記所定量未満であり、前記アクチュエータが前記上方位置にある時、前記上方球が前記ガス出口の前記座部を塞ぐ請求項1に記載の液加温器。
請求項13
点滴液を受ける少なくとも1つの点滴容器に接続可能な管と、前記管に設けられ、前記管を流れる前記点滴液に熱を移動するための熱移動部と、前記点滴液を放出する出口部とを含む液移送管の使い捨てセットであって、ハウジングと、前記ハウジングに設けられ、前記管の前記出口部に接続されて前記点滴液を受ける入口と、前記ハウジングに設けられ、前記ハウジングからガスを出すガス出口と、前記ハウジングに設けられ、前記点滴液を前記患者へと出す液出口と、前記ハウジング内で移動可能であり、上方端と下方端を有するアクチュエータと、前記上方端に設けられ、前記ガス出口を封止する上方密封部と、前記下方端に設けられ、前記液出口を封止する下方密封部とを更に含み、前記アクチュエータが上方位置と下方位置との間で移動できるように構成され、前記アクチュエータが前記上方位置にある時、前記上方密封部が前記ガス出口を封止する一方前記液出口は開かれているように構成され、前記アクチュエータが前記下方位置にある時、前記下方密封部が前記液出口を封止する一方前記ガス出口は開かれているように構成され、また前記ハウジング内の前記ガスが所定量に達すると、前記アクチュエータが前記下方位置に移動して、前記液出口が封止される一方、前記ガス出口が開かれて前記ハウジング内の前記ガスを前記ハウジング外へ出すように構成される使い捨てセット。
請求項14
前記アクチュエータが浮きを含む請求項13に記載の使い捨てセット。
請求項15
前記液出口が座部を含み、前記下方密封部が前記アクチュエータの下面から延びるシャフトに取り付けられた下方球を含み、そして前記アクチュエータが前記下方位置にある時、前記下方球が前記液出口の前記座部を塞ぐ請求項13に記載の使い捨てセット。
請求項16
前記ガス出口が座部を含み、前記上方密封部が前記アクチュエータの上面に取り付けられた上方球を含み、そして前記ハウジング内のガスの量が前記所定量未満であり、前記アクチュエータが前記上方位置にある時、前記上方球が前記ガス出口の前記座部を塞ぐ請求項14に記載の使い捨てセット。
請求項17
前記液が静脈注射液を含む請求項1に記載の装置。
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